今回の大会開催地である名古屋市は愛知県西部・尾張地方の都市で同県の県庁所在地。日本列島の真ん中、中部地区および東海地方最大の都市で、東京23区、横浜市、大阪市に次ぐ全国第4位の225万人(2009年10月現在)を有する大都市だ。そして私もこの名古屋市で生まれて小中高と育ち、大学時代は東京で過ごしたが、再び地元に戻ってからはその大半をここで過ごしている。
関東と関西の間に位置し商業も盛んな一方で、日本有数の企業の一つであるトヨタ自動車の本拠地である豊田市や三重県の四日市市などとともに、中京工業地帯の中核をなす工業都市でもある。2005年には日本国際博覧会である愛・地球博も開催されて注目を集めた。
スポーツではプロ野球の中日ドラゴンズやサッカーJリーグの名古屋グランパスが本拠地を置き、近年ではフィギュアスケート女子の浅田真央選手や安藤美姫選手などの有力選手も輩出している。またこの大会が開催された前年の2009年には、夏の高校野球・甲子園で同県代表の中京大中京高校が全国制覇を果たして話題を呼んだ。
それ以外の名古屋の歴史などについては2009年に出場した2009名古屋シティマラソンで詳しく紹介しているので、そちらを参照して頂きたい。
庄内緑地公園は庄内川の小田井遊水地を利用した緑の豊かな公園で、1968年に都市計画事業認可を得て総合公園として整備されたそうだ。
グリーンプラザと緑地部分で構成され、グリーンプラザでは室内広場と呼ばれる体育館で運動ができる一方、温室や緑化に関するさまざまな展示会・講習会も開かれているらしい。
一方緑地部分の方には約3.5haという市内屈指の広さを誇る芝生広場を中心に、バラ園、わんぱく広場、ピクニック広場、サイクリングコース、大噴水、ボート池などのほか、有料公園施設として、テニスコート、陸上競技場、ゲートボール場などもあり、非常に充実した設備を有しているそうだ。まさしく名古屋市西部に在住の方には憩いの場といえよう。
ちなみに緑地のすぐ横には中京自動車学校とCBC自動車学校という2つの自動車学校もあり、このうち中京自動車学校は私の父親が運転免許を取った所らしい。
父親は高校生ぐらいの時にはこの辺りに住んでいたらしく、前日や当日の行きの自動車の中でもその当時の事を懐かしそうに話していた。
今回は3月21日に出場した第26回金沢ロードレースからほぼ2カ月の間隔を置いて久々の大会出場となった。
これについては4月に出場を予定していた大会がエントリーに間に合わずに出場ができなくなってしまった事もあるのだが、2月3月と仕事の関係もあって走り込みもなかなか満足にできず、きちんとした準備もできずに大会当日を迎えてしまう状態が続いていた事もあり、仕切り直しできちんと走り込みをしようという思いもあった。
その点今回は2カ月の期間もあり、仕事も落ち着いてきた事もあってかなりしっかりと走り込みはできていた。二条城での10km走も事前に何回もできていたし、また今回の大会自体が10kmの距離でハーフから比べれば半分ということもあり、不安なく大会当日を迎える事が出来た。
5月20日に奈良に行く用事があり、その翌21日に京都から名古屋に戻った。前日の夜は12時には床に就いた。実はこの日サッカーの欧州チャンピオンズリーグの決勝戦インテル対バイエルンミュンヘンの試合が深夜に放送されていたのだが、4時ぐらいということもあり見るのは断念せざるを得なかった。
当日の朝は7時ぐらいに目が覚める。9時から9時半ぐらいにかけて出発を予定していたので、時間的には十分余裕はあった。天気の方は数日前から天気予報をチェックしていたので雨は覚悟していたのだが、実際当日になり雨の空を見るとやはりガッカリだ。
朝食は恒例のボンゴレビアンコのパスタ。前回、前々回と走っている最中に空腹できつかった反省も活かし、今回は2つを平らげ、バナナも食べた。
それから何気に見ていたインターネットで鷹の爪団の動画にはまるアクシデントもあったがひげそりなど準備をし、服装の方は今回はゼッケンを会場で受け取ることもあり下だけ競技服に着替え、ほぼ予定どおり9時15分過ぎに父親の運転する車で庄内緑地公園へと向かった。
今回は母親と同じく10キロに出場する弟2人とで5人だったため少し車が狭く大変だったが、途中庄内川の河川敷なども眺めながら30分ほどで無事に庄内緑地公園に到着した。家を出る時はまだ雨は小降りだったが、途中からかなり本降りになり到着した時にはすでにかなりの雨になっていた。
到着すると結構な雨で車を降りると傘差しながら慌てて受付を目指した。温室も見えるガーデンプラザの建物から大噴水、そして芝生広場の横を通ってその先に白いテントが見え、どうやらそこが受付会場らしく無事に受付を済ませる。
封筒の中身を検めるとゼッケンなどの他に記録証というのが入っていて、完走証とは違うのであろうが走る前からもらうのも何か不思議な感じがした。まあこれをもらうためだけに走っている訳ではないし、ゴルフの記録と同じであくまで自分との闘いな訳であるが。
更に奥に行くと陸上競技場に出たのだが、この入口付近にあったテントで大会の参加賞を受け取る。今回の参加賞は選択式になっていて帽子とかTシャツとかポンチョがあって悩んだのだが、結局帽子を選択した。
白地に「庄内緑地公園マラソン」と書かれた水色のロゴが入っていたのが目に入ったからだったのだが、弟二人はどちらもポンチョを選択、その頃から雨がちょうど強く降ってきていたので後になって帽子選んだことを段々と後悔するようになったのだが、結局レース上では使用することもなかったので帽子で良かったと今は思っている。
それから父親の車が第3駐車場に停めてあるという連絡があり、車の停車している所まで行ってシャツにゼッケンつけてから着替えたのだが、これが雨がかなり激しく降って大変だった。
まずは弟二人が着替えるのを傘を差してサポートし、何とかトランクを上げて屋根代わりにするなどして無事に済ますことができたが、着替え一つで苦労した大会も今回が初めてかもしれない。
その後10時半から開会式が雨の中、競技場のトラックで行われる。
大会関係者の方が3人ほど黄色いジャンパーを着てスピーカー片手に説明をしていたが、参加者の方は雨でトラックの状態が悪いからなのか、あるいはあまり開会式には関心がないのか、トラックの外の方でその様子をじっと見ていた。
その距離に結構違和感があったのだが、中には前の方に行って話を聞いている参加者もいた。ちなみに私たちはその中間ぐらいにいて話を聞いていた。
それから大会についての説明が淡々を進んでいったのだが、審査委員長という方に交替するとその方は英語でも説明してくれ、参加者の中には外国人の方もたくさんいたのでその集団を中心に盛り上がる。
そして重要な変更点として5キロも10キロも10マイルも11時一斉スタートの予定だったのが、10分ずつずらしてスタートすると告げられた。10キロは11時10分からになったのが、後から考えてみるとこれは良い変更だった。それでなくても雨で競技場内はぐちゃぐちゃでスタート時は大混乱だったのだから。
開会式が終わると陸上競技場のすぐ横にあった仮設っぽいトイレに行き、それからまた車の停車している所に戻って開始までしばらく待つ。
車はちょうど陸上競技場から周回コースに出て少し進んだあたりで、コースにも隣接しているので実に移動しやすかったし、両親も雨に濡れずに観戦することができたのは良かった。当初の予定では両親は近くのスーパーで買い物などして時間をつぶす予定にしていたらしいのだが、雨がひどく移動も大変なため諦めたようだった。
そうこうしていると11時となりまず5キロの選手たちがスタートを切る。雨で滑って転倒者も出るなど大変だったらしいが何とか無事競技は進んでいったようだ。
それを見届けると我々も車のトランクの前で記念写真を撮り、それからヴァームゼリー飲んでスタート地点向かうが、陸上トラックは瑞穂陸上競技場のような水はけの良い人工のものではなく土のグラウンドだったこともあり想像以上に状態が悪く、かなりぬかるんでいて大変だった。
時間的にも結構ギリギリだったので、かなり後方に並ぶことになってしまったのだが、最近の反省からあまり前にいると速い人のペースに巻き込まれて調子を崩すので、前にはいない方がいいと分かっていたので、焦ることはなかった。
そして11時10分、ついにピストルが鳴ってスタートするが、トラックはやはり泥だらけですべりやすく歩くぐらいのペースの中でも大変だった。
スタートラインを通過しネットタイムの差し引きは37秒ぐらい、その後トラックを1周するのに3分ぐらいかかったと記憶している。
今回の10kmのコースは周回コースで、まず最初にトラックを1周してから緑地内のジョギングコースを4周し、最後にまた競技場のトラックを1周してゴールとなるコースだったのだが、幸いジョギングコースは森の中に道があるため木が傘の役割を果たしてくれるので、結構な雨降りにも関わらずさほど雨の辛さを感じることはなかった。
今回は1キロごとの表示はなかったのだが、周回コースの1周が約2.3キロぐらいのため、11分から12分ぐらいで行ければ50分を切れるという計算で走ることができたので、宇治や金沢の時ほど苦労することはまったくなかったと言っていい。しかも給水も1周に2か所あるので、かなり安心して走ることができた。
まず1周目はまだかなり人が集団になっていたが、後方に並んでいたせいかあまりペースが早くなく、普通に走っていてもどんどんと追い抜いていくことができた。下の弟ともすれ違ったが、私の方がペース的には一日の長があることもあり健闘を誓い合ってそれから徐々にペースを上げていく。
そして1周目は結構あっさりと走り切ることができた。タイムはあまりはっきり覚えていないのだが、14分台だったと記憶している。最初のトラックで3分ぐらいかかっていることを考えると1周11分ぐらいなのでまずまずのペースだ。
また今回は記録の計測もランナーズチップもない事もあり自己計測、しかも周回コースのため間違えないように走った周回を間違えないようにと輪ゴムを手渡されていて、それを1周終わるごとに捨てて行くという何とも原始的なやり方をしていたのだが、1周目を終わった時点で腕時計の所に差しておいた輪ゴムをチェックしたらいつの間にかなくなっていて、もう気にせずに走ることにした。そもそも大体の自分のラップタイムは分かっているので、周回を間違えることなどあり得ないのだから。
その後も2周3周と順調に走っていったが、前述のようにコースは木が上にあって雨をしのいでくれたおかげでだいぶ楽だった。
給水も雨模様だったので全区間で取ることはしなかったが、できるだけ水分補給はしながら足を進めていった。
タイムの方は2周目を終え確か26分ぐらい、3周目を終えて37分ぐらいだったと記憶している。
周回を重ねる度にペースの遅いランナーを抜いていくことが多く、逆に明らかにペースの速い別格のランナーに周回遅れにされることもあったが、抜いていく数の方が圧倒的に多かった。そういう時はやはり精神的にも余裕ができるものだ。
結局大きなアクシデントもなく4周を終えると、最後のトラックはやはり路面も悪く大変だったものの無事ゴールを迎える。
最後むきになってペースを上げ抜き返そうとする女性ランナーがいたのだが、あくまで自分のペースを守り、ゴールタイムは手元の時計で50分48秒だった。
記録的には最初の混雑の分を差し引けば50分は切れていたぐらいのペースで十分合格点だった。もう夏のレースに限りなく近く直前の10km走でも52分がいい所だったので、予想以上にいい結果だったといっていい。
雨も終了後のどしゃぶりを考えるとまだましなレベルでコースも非常に平坦、また10キロはハーフマラソンとは精神的な面でも格段に楽だったのも大きかったのではないだろうか。とにかく満足の結果だった。
今回は完走直後にランナーズチップを返却ということもないし、また係員に聞くとスポーツドリンクの配布もしていないという事だったので、ゴール前の写真を何枚か撮影するとヴァームと傘を取りに車まで戻る。
それから弟たちのゴールを出迎えるために慌てて競技場に戻るが、もう下の弟はちょうどゴールした直後だった。
結構早く56分ぐらいでゴールできたらしい。残念ながらゴールの写真を撮影してあげることはできなかったが、60分ぐらいかかった2009名古屋シティマラソンに比べれば大きな記録更新だ。
上の弟はなかなか大変だったらしく1時間10分以上かかるも何とかゴールする。
こちらは撮影をする余裕もあったので最後写真をたくさん撮ってあげることはできたのだが、本人にとっては苦いレースとなったようだ。直前までかなり仕事などで忙しく走り込みもできずにいたので、次は準備をしっかりして出場するようだ。
それから記録については自己計測と思われたのだが、実はゴール前で係員が目でゼッケンをチェックして記録をつけていたらしく、それを受付のテントで発表もしていた。
ただ手作業で集計にもかなり時間がかかっていて、駐車場の料金も1時間180円とそんなに安くもなくちょうど時間が切れだったこともあり、途中でチェックするのは諦め、さらにそのまま着替えも中途半端に12時45分ぐらいに慌てて外に出る事になってしまう。
もっともひどい雨模様で緑地内を楽しむ余裕もなかったし、これで良かったのかもしれない。途中まだ10マイルの人たちが雨がひどくなる中で懸命に走っている姿が強く印象に残っている。
それから行き来た道をまた戻り、1時半ぐらいには家に着いたのだが、ちょうど帰路に着いたあたりから雨がさらに激しくなる。
このあたりは今年2月の奈良斑鳩町の時同様に非常にラッキーだった。あの雨の中だと木が傘になるといってもかなり厳しいレースになったと予想されるぐらいの激しさだった。
家に到着するとまず着替えと洗濯をして、それからざるそばとポテトサラダで簡単に昼飯を取った。少し昼寝してパソコンでの作業を進め、夕方には買い物にも行って晩御飯はポークソテーにサラダ各種とキムチにご飯とビールでかなりしっかり食べたが、今回は残念ながら外食はなかった。
夜にはまた鷹の爪団の動画に少しはまりかけるが、何とかパソコンでの作業を再び進め、1時半ぐらいには寝られたと思う。
全体的には手作り感が満載で近年のコンピュータ化された大会を見てきている自分からすると少し見劣りする大会なのだが、しかし運営者の丁寧な対応などが伝わってくるいい大会だったと思う。
そして結局マラソン自体は充実した走りができたものの、雨がひどくせっかくの緑地を楽しむことはできなかった。
テニスコートやゲートボール場もあり池ではボートも浮かべられるなどかなり楽しそうな場所なので、また機会があればぜひ行ってみたい。
ちなみに大会の方はあとでパンフレットを見ると今年の11月7日に第18回大会が予定されているらしく、どうやら半年に1度この大会は開催されているようだ。
ただおそらくこの時期は関西や東海地域どちらでも他にハーフマラソンの有力な大会がたくさん控えていることもあり、おそらく出場する事はなさそうだが、また来年の5月に予定が合えば、ぜひ参加を検討したい。